2024/04/24
資産の安全性とは?安全資産の特徴と運用メリット・デメリットを解説
資産運用では安全性を尺度の一つとして重視して運用方針を立てることが大切です。資産を安全に保ちたいというのは誰もが思うことでしょう。
ただ、資産の安全性とはどのような意味なのかを深く考えたことがあるでしょうか。この記事では資産運用における安全性の意味を詳しく説明します。
安全資産を運用するメリットとデメリットも解説するので、資産の安全性を重視すべきかどうかをぜひ考えてみてください。
目次
資産運用における安全性とは
資産運用の安全性とは、運用している資産の価値が保たれる度合いです。100万円の資産の運用を始めたときに、100万円以上の資産価値が保たれるなら安全性が高いと言えます。
しかし、明日には0円になってしまうリスクもあるとなると安全性が低い資産です。安全性の尺度はさまざまで、資産運用におけるリスク許容度によって異なります。
一般的には資産が減りにくいほど安全性が高い運用方法です。
安全性が高い資産の特徴
どのような資産を運用すれば安全性が高いのでしょうか。ここでは安全性が高い資産について具体例を挙げながら特徴を詳しく紹介します。
元本が保証されている
元本保証の資産であれば安全性が高いと考えられるでしょう。資産運用では元本割れを起こすリスクのある金融商品がほとんどです。
消費経済では現金を軸にして考えるので、現金のまま持っていて運用しないのをベースにして安全性を考えます。
銀行預金は元本保証なので安全性の高い資産です。生命保険の貯蓄型保険なども元本保証の商品があるので、安全性の高い資産運用ができます。
国債も元本保証になっていて、運用によって減ってしまうことはありません。
元本が保証されていれば資産が減らないと考えられるので運用しやすいでしょう。
価値変動リスクが低い
価値変動リスクが低い資産も安全性が高いと言えます。
国債や社債などの債券や、ソーシャルレンディングなどによる貸し付けは、日本円をベースにしているので資産価値は維持されやすい運用方法です。米ドルや英ポンドなどの外貨を運用したり、株式のように企業活動の状況によって価値が変動する証券に投資したりするより安全です。
地価が安定している地域では土地を資産として持つのも選択肢の一つになります。公示価格を確認して変動が少ない地域の土地は安定資産になるでしょう。
社会変化に強い
安定資産の特徴として社会変化に強いこともよく注目されています。戦争や紛争が起きたり、パンデミックが発生したりしたときでも資産価値が下がらない資産は安全性が高いと言えます。
社会が動揺する事態が発生すると現金の価値すら下がるので注意が必要です。
現在でも円安の状況になって物価が高くなっています。物価の上昇はモノに対して実質的に日本円の価値が下がっている状況です。
価値が安定しているモノを持っていた方が、社会変化が起きたときに資産価値を維持できます。食品のように保存が難しいものは資産にできません。安全資産として有名な金などの貴金属が有力な候補になります。
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安全性が高い資産を運用するメリット
資産運用では安全性が高い資産を選んだ方が良いのかが疑問になっている人もいるでしょう。リスクの高い投資商品も多いからです。
安全性が高い方が良いかどうかは資産運用の方針によって異なります。まずは、安全性のある資産を選ぶメリットを見ていきましょう。
資産が減るリスクが低い
安全性が高い資産なら運用によって減るリスクが低くなります。例えば、元本保証の定期預金なら、満期になった時点で元本と利子を手に入れることができます。
債券でも満期まで持っていれば元本と利子の支払いを受けることが可能です。
しかし、株式投資では株価が下がってしまうと資産価値が低くなります。外貨投資でも為替レートが低くなると価値が下がります。
元本保証でなくても価値変動リスクが低い安全資産を選ぶと、資産が減りにくいので運用しやすいでしょう。
積極的に運用する負担が少ない
運用の負担が少ないのは安全性の高い資産のメリットです。
価値の変動が大きい資産の場合には日々の運用が必要になります。
FXのように為替にかかわる取引は各国の情勢によって大きくレートが変動することがあるので、レートを普段から確認して取引しなければ大損するリスクがあります。
定期預金や国債のように持っていれば良い仕組みであれば、毎日のように情報を集めて運用を考える必要はありません。積極的に資産運用をするのが負担に感じる人にとって、安全資産の運用は気軽で始めやすいのが魅力です。
分散によって安全性を上げられる
資産運用をするときには資産を異なるアセットに分散させることで安全性を上げられます。日本円の現金を持っているだけでは、定期預金や国債で運用していても、日本円の価値が下がったときに不安になるでしょう。
日本では食料や原料をほとんど輸入に頼っているので、円安になると物価が上がることは否めません。モノに対して現金資産の価値が下がる状況にも、モノの安全資産を保有することで安全性を上げられます。
モノの資産として資産家がよく選んでいるのは金です。世界的に価値が認められているので、通貨の価値が変わっても金そのものの価値は維持されます。
このような安全性のあるモノの資産に分散をすると、社会の変化に強いポートフォリオにすることが可能です。
安全性の高い資産を運用するときの注意点
安全性の高い資産は運用する際にデメリットもあります。安全性を重視して資産を選ぶときの注意点を確認しておきましょう。
リスクがゼロとは限らない
安全資産を選んで運用したとしてもリスクはゼロではありません。例えば、銀行預金をしたとしても、銀行が倒産してしまうと元本は全額保証されるとは限りません。
日本では1,000万円までの預金は保証対象ですが、1,000万円を超えていた部分は失うリスクがあります。国債ももし国が倒れることがあったら元本が保証されません。
日本の個人向け国債には固定3年、固定5年、変動10年があります。数年後には物価が上がっていて、実質としては資産価値が下がってしまう場合もあるでしょう。
どのような資産運用でもリスクはゼロにはならないので注意が必要です。
手数料負担が大きい場合が多い
安全性の高い資産を運用するときには手数料負担に気を付けましょう。銀行預金なら手数料がかかりませんが、ゼロ金利で年利0.001%ということも多くて資産形成にはほとんどなりません。
投資信託のように分散投資をしていて安全性のある金融商品でも、購入手数料や信託報酬などの手数料がかかって利益を出せないこともあります。
モノの取引では消費税などの税金負担もあるので、費用負担の少ない方法を選んで資産運用をするのがおすすめです。
流動性が低い場合がある
安全資産の中には流動性が低いものも多いので注意しましょう。
例えば、土地は地価変動リスクが低い場所なら安全性が高い資産になります。しかし、土地は買い手が見つからないと売れないので、すぐに現金にしたいと思っても難しい資産です。
不動産買取業者に買い取ってもらうことも可能ですが、仲介による売却よりも安い価格になります。
資産運用をするときにはいざというときにすぐに現金にできる方法を選ぶと安心です。
安全性が高い資産にも銀行預金やプール共有型金商品のように流動性のあるものもあります。資産運用を始めるときには流動性を確認してから資金を投じましょう。
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まとめ
安全性の高い資産を持つことで将来的に資産を有効に使えるようになります。現金が資産として安全性が高いと考えることもできますが、社会状況の変化によってモノに対して現金の価値が下がることもあるので注意が必要です。
広い視野で資産の安全性を考えて運用し、資産価値を向上させていきましょう。金は普遍性と不変性を兼ね備えている貴重な資産の一つで安全性については心配がありません。
流動性が高いプール共有型金資産は安全性のあるモノとしての資産としておすすめです。安全資産を探している際にはぜひご検討ください。
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