• TOP
  • COLUMN
  • 金(ゴールド)で積立投資をする方法

2024/07/29

金(ゴールド)で積立投資をする方法

金(ゴールド)で積立投資をする方法

金(ゴールド)で積立投資をして、老後などの将来の資金対策をしたいと思っていませんか?

金が20年で9倍も価格が上がったことを知って興味を持った人もいるでしょう。今後、成長する資産に長期積立投資をすれば、大きな資産形成ができる可能性があります。この記事では金の積立投資をする方法を解説します。積立投資で金を選ぶメリットや注意点も紹介するので参考にしてください。

金で積立投資をするメリット

金は積立投資に向いている資産です。他にも投資信託や株式などで積立投資をしている人はいます。積立投資の対象として金を選ぶメリットをまず解説します。

価値が長期的に増加している

積立投資では価値が上がっていく資産を選んで投資することが重要です。毎月同じ金額を積み立てていくのが基本的な方法で、年単位の投資をして利益を得ることを目指します。金は価値が長期的に増加している代表的な資産なので、積立投資に適しています。

急成長をしている企業の株式に積立投資をすることも可能です。しかし、急激に株価が上がるなら、今すぐに大量に株式を購入した方が利益は大きくなるでしょう。このような投資先では大きな売買が頻繁に起こりがちです。今は業績が良好でも長期的に成長を続けられるかはわからないでしょう。

貴金属として宝飾品としても機械類の材料としても高い価値がある金であれば長期的に価格が上がることはあっても、下がることはないと考えられるので安心して投資できます。

価値の普遍性と品質の不変性がある

金は普遍性と不変性を兼ね備えているので長期の積立投資に向いています。金は価値が普遍的で日本だけでなく海外でも重宝されている資産です。太古の昔から世界中で重宝されている貴金属なので、世界情勢が変わったとしても価値を持ち続けます。

金は空気による酸化を受けにくく、丈夫で傷つきにくいことから、価値が損なわれるリスクが低い性質もあります。長期的に積み立てて購入するのに安全性が高い資産です。

金で積立投資をする方法

金で積立投資をする主な方法は金現物、純金積立、プール共有型金商品の3つがあります。

先物取引や金CFDなどの他の金投資は基本的に長期の積立投資には向いていません。ここでは3つの金積立投資について特徴を解説します。

金現物の購入

金現物を定期的に購入して積み立てる方法は大きな資産を持っている人に適しています。金地金は500g未満の場合には売買手数料がかかるため、一度に500g以上の購入が可能な人に向いている方法です。500gの金地金の購入には1gが1万円とすると500万円が必要です。金貨なら1枚1万円~2万円程度でも購入できます。

しかし、金貨は流動性が低く、買いたいときに購入できない場合があります。積立投資は定期的な購入が重要なので大きなリスクです。資産がある人は金現物での積立が適しています。

純金積立の運用

金の積立投資では純金積立がよく用いられています。純金積立は毎月一定金額または一定数量の金を購入する契約をして金を購入する方法です。純金積立では毎月1,000円から始められる業者もあるので少額での積立投資をしていきたい人に向いています。

ただ、純金積立では一般的に購入時に手数料がかかります。手数料が低いインターネット証券では購入金額の1.65%が相場です。1万円ずつ毎月積み立てたとしたら、毎月165円の手数料がかかります。

また、純金積立では一定の数量を満たすと引き出しが可能です。インゴットを現物として手に入れることができます。ただ、引き出すときには消費税、配送料、手数料がかかります。海外からの輸入になることが多く、1kgのインゴットの引き出しには消費税以外にトータルで2万円~3万円くらいの費用がかかるのが一般的です。1kgのインゴットは1gが1万円のときなら1,000万円になり、消費税は10%の100万円になります。

注意

手元にインゴットを手に入れるには大きな費用が必要になるので注意が必要です。

プール共有型金商品の利用

プール共有型金商品は少額から投資が可能で、購入も売却もタイミングの自由度が高いことから積立投資によく活用されています

プール共有型金商品では金地金業者が金地金を管理していて、その一部を購入することができます。金証書によって所有権を明確にする仕組みになっていて、購入した金額や数量に応じて証書が発行されます。プール共有型金商品は金額単位またはグラム単位での購入が可能です。大まかには1万円くらいから購入できる少額の積立投資に向いている投資方法です。

プール共有型金商品にはスプレッドがあり、購入価格が売却価格よりも少し高めに設定されています。その代わりに手数料無料で売買することが可能です。金相場が上がったらすぐに売却してもその分の売却価格を得ることができます。

関連記事

金CFDのリスクは?特徴とプール共有型との違い

金で積立投資をするときの注意すべきポイント

金で積立投資をするには金地金業者や証券会社などと契約をして積み立てていきます。

どの業者で積み立てていくのが良いか迷った人のために、比較検討する際に注意すべきポイントをまとめたので参考にしてください。

最低購入金額

積立投資では少額で積み立てていきたい人が多いでしょう。最低購入金額がいくらなのかは確認が必要です。金現物の購入では手数料がかからないようにすると数百万円ずつ積み立てることになるので現実的ではありません。

純金積立やプール共有型金商品なら1千円から1万円程度で購入できるため、金の積立投資に向いています

売買手数料

積立投資では売買手数料が高い方法は適していません。特に定額で購入手数料がかかる場合には少額で何度も購入する積立投資は手数料負担が大きくなるのが問題です。スプレッドを設けていて売買手数料が定額でかからないプール共有型金商品は売却のタイミングも考えやすいので積立投資に適している投資方法です。

売買しやすさ

金の積立投資では売買しやすいことが重要です。純金積立は購入日を指定してスケジュールを立てて購入できるので便利です。また、プール共有型金商品は購入の自動化はできないものの、必要なときに購入も売却もできる点で優れています。純金積立は毎月1回、毎週1回といった購入頻度の制限がありますが、プール共有型金商品は自由です。自分で自由にスケジュールを決められるメリットがあります。

また、オンラインで売買できる業者の方が、店頭に行ったり、電話をかけたりする必要がないので取引が簡単です。金相場は刻々と変わっていくので、注文のときに価格が一定時間は固定化されるサービスがあるとチャンスを逃さずに購入も売却もできます。

金の保管方法

金で積立投資をするときには購入した金の保管方法に注意しましょう。金現物を購入した場合には金を受け取り、安全な形で保管する必要があります。金庫業者などに預けると保管料がかかります。プール共有型金商品では保管料がかかりません。純金積立でも保管料無料で対応している業者があります。

金の保管方法は金投資をする上で切実な課題です。安全性の高い保管方法を持っている業者を選んで積み立てていくのが理想的でしょう。

まとめ

金で積立投資をするのは長期的に利益を得られる可能性が高い資産なので合理的です。安定して資産を増やせると期待できます。金現物、純金積立、プール共有型金商品が投資をするときの代表的な選択肢です。積立のしやすさや購入できる金額、手数料などを加味してより良い方法を選びましょう。

プール共有型金商品は売買の自由度が高く、手数料無料で金現物の受け取りも必要がない便利な投資方法です。