2024/12/25
資産管理アプリで一元管理が重要?メリット・デメリットと今後のポイントを解説

資産管理アプリを使用して自己資産を一元管理するトレンドが生まれています。資産管理アプリは便利なツールですが、使うべきなのかどうか悩んでいる人もいるでしょう。
アプリによる資産の一元管理にはメリットもデメリットもあります。この記事では資産管理アプリによる管理の良し悪しをわかりやすく説明します。
必ずしもアプリで管理をすれば良い人ばかりではありません。資産管理アプリが広まる現代において、どのように活用して資産の管理や形成をしていくと良いかも解説します。アプリの使い方と合わせて考えてみましょう。
目次
資産管理アプリとは
資産管理アプリとは銀行預金や有価証券、ポイントなどをまとめて管理できるアプリです。
銀行でも自社の資産管理アプリを提供していることが多くなりました。各社の独自アプリでは、その会社で管理している資産しかアプリで確認できません。
しかし、資産管理アプリなら自分が持っている資産を複数の会社にまたがって整理して一元管理できます。電子マネーや暗号資産などにも対応しているアプリもあります。
自分の持っている資産をスマホで簡単に一望できるのが資産管理アプリの特徴です。
資産管理アプリによる一元管理のメリット

資産管理アプリを使って一元管理する人は増えてきています。資産管理アプリで資産を管理するメリットを詳しく見ていきましょう。
複数の資産をスマホでまとめて確認できる
資産管理アプリは複数の会社に預けている資産をスマホでまとめて管理できるのがメリットです。
銀行口座や証券口座を複数登録して自動で現状の資産状況を取得できます。生命保険などの資産価値のある保険や、現金と等価の価値がある電子マネー、各社のポイントなども一元管理することが可能です。
支出管理に対応している
収支管理ができるのは資産管理アプリの魅力です。特に支出管理の機能が高度化しているアプリが多くなっています。
クレジットカードでの支払いや銀行振込の金額を自動で資産に反映させることが可能です。さらにレシートをスマホで読み取るだけで家計簿を付けることもできます。
資産運用の状況だけでなく、支出も合わせて資産全体を管理できるのがメリットです。
可視化機能が優れている
資産管理アプリは可視化機能が搭載されていて、資産状況を簡単に把握できます。
資産全体をグラフにして表示したり、資産運用の結果を整理したレポートを作成したりすることが可能です。グラフにして可視化すると直感的に資産の様子がわかります。
自分で数値データからグラフを作成する必要がないので気軽に資産を分かりやすい形で確認できます。
資産管理アプリによる一元管理のデメリット

資産管理アプリは個人投資家でも使っていないことがあります。資産管理アプリにはデメリットもあるからです。どのようなデメリットがあるのかを詳しく確認しておきましょう。
すべてのサービスが対応しているわけではない
資産管理アプリはあらゆるサービスと連携しているわけではないので、すべての資産を簡単に一元管理できるわけではありません。
銀行や証券会社なら大手なら連携していることが多いですが、地方の小さな会社や海外の金融機関は対応していないことがよくあります。金地金業者などの現物資産の取り扱い業者での取引も自動登録されません。
収支を自分で手入力して資産管理をする必要があります。
セキュリティリスクが大きい
資産管理アプリにはセキュリティリスクがあります。
銀行や証券会社などのアカウント情報を一つのアプリで一元管理すると、ハッキングなどの問題が起きたときには一度にすべての情報が漏えいしてしまいます。
すべての資産を知らないうちに奪われてしまって対応に困るリスクがあります。
また、スマホの紛失による物理的なリスクもあるので注意が必要です。落としてしまったスマホのセキュリティを突破されて、資産管理アプリで全財産を動かされてしまう可能性もあります。
スマホの故障で利用できなくなる
資産管理アプリはスマホやタブレットで管理するので、故障すると利用できなくなります。
スマホが故障してしまった時点で使えなくなるのがデメリットです。
ログイン情報をスマホに記録していて覚えていない場合には、アカウントの復帰に苦労することもあります。パソコンでも利用できるアプリもありますが、インターネット環境がないと使えないのでスマホユーザーにとっては注意が必要です。
課金が必要な場合がある
資産管理アプリは完全無料とは限りません。無料で利用できる資産管理アプリもありますが、機能制限があったり、特定の機能を使用するときには課金が必要になったりする場合があります。
無料版と有料版で広告が表示されるかどうかが違うアプリもあります。
ストレスなく、必要な機能を使おうとすると毎月数百円くらいの課金をしなければならない場合もあるのがデメリットです。
アプリ自体によるトラブルが起こり得る
資産管理アプリの不具合やサービス状況によるトラブルが起こり得る点には注意が必要です。
いつでも確実に管理できるわけではないため、個々の金融機関のアプリも利用して二重で管理することになりがちです。
資産管理アプリは365日、24時間、いつでも利用できるわけではありません。不具合が発覚して緊急メンテナンスを実施したり、サーバー障害が発生してサービスを停止したりする場合もあります。
特にサーバー障害が発生したときにはしばらく使えなくなる場合が多いので、保険として個々の金融機関の資産を調べられるようにしておくことが重要です。
資産管理アプリの時代に考えるべきポイント
資産管理アプリは多数の金融機関などで運用している資産やポイントなどを一元管理できるので便利です。資産管理アプリを使える時代になって、今後の資産運用ではどのような視点を持つと良いのでしょうか。
ここでは資産管理アプリのメリット・デメリットを踏まえて、今後の投資で考えるべきポイントを解説します。
ポートフォリオを広げるなら一元管理
資産管理アプリは資産のポートフォリオを広げるなら積極的に活用しましょう。一元管理すれば資産全体を簡単に把握できます。
複数のアセットで投資をすると保有資産の全体像がわからなくなることがよくあります。
資産管理アプリなら各アセットのデータを集めて資産バランスを可視化できます。
全体像がわかるので今後の運用方針を考えやすく、新しい投資商品が登場したときにも簡単に投資可能な資産額を決めることが可能です。
すべてを一元管理にせずにリスク分散
リスク分散を考えて、あらゆる資産を資産管理アプリで管理しないことも重要です。
スマホアプリでの管理はセキュリティ対策を徹底したとしても突破されてしまうリスクがあります。顔認証や指紋認証だったとしても巧妙な技術で認証をクリアして悪用される可能性がゼロではありません。資産管理アプリで一元管理するときにも、他の資産を持っていた方が安心です。
資産管理アプリとは連携させていない安全資産を持ってリスク対策をしましょう。
まとめ
資産管理アプリは多数の資産を一元管理できる便利なツールです。スマホでいつでも資産や収支の現状を管理できます。自動で金融機関のアカウントと連携できる点でも優れていますが、セキュリティなどのリスクも考慮して使うことが大切です。
資産のポートフォリオを広げるには資産管理アプリがおすすめです。ただ、セキュリティリスクも考慮してアプリ外の資産も持った方が安全です。
セキュリティリスクはゼロにはならないので、安全資産も同時に運用して自己資産を守っていきましょう。
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