2025/01/28
金のスポット購入のメリット・デメリット・成功のコツを紹介

金の投資ではスポット購入がよく用いられています。金のスポット購入とはどのような購入方法で、他の方法と比較して何が特徴なのでしょうか。金のスポット購入は金現物の運用に適している汎用性の高い方法です。
この記事では金のスポット購入をするメリット・デメリットを紹介します。スポット購入の方法の違いと金投資に成功するコツも紹介するので参考にしてください。
目次
金のスポット購入とは
金のスポット購入とは、金地金を希望するタイミングで購入する投資方法です。
金地金を購入する方法には純金積立もあります。純金積立は定期的に一定額または一定数量の金地金を購入して積み立てていく方法です。金を買うタイミングはスケジュールされているため、毎回自由に決めることはできません。
スポット購入は欲しいと思ったときに注文を出して買える、自由度の高い金地金の購入方法です。
金のスポット購入をする方法
金のスポット購入には大きく分けると現物販売、純金積立、プール共有型金資産の3種類のサービスを利用できます。それぞれの買い方について特徴を確認しておきましょう。
現物購入
金の現物は金地金業者からスポット購入できます。多くの金地金業者ではストックを持っているので、莫大な数量でなければすぐに買えます。現物購入は店頭での取引ならその場で現物を受け取ることが可能です。
金の延べ棒を持ち帰って家に飾りたいと思っている人には魅力的な方法です。
純金積立の契約
純金積立では月一回くらいを目安に定期的に金を購入しますが、追加でスポット購入に対応している業者もあります。純金積立を契約していればいつでも注文を出せるのが一般的です。
積立投資をしながら、資金的に余力があったときに追加投資する目的でスポット購入が用いられています。
プール共有型金資産の購入
プール共有型金資産は金をいつでもスポット購入できます。現物は業者が保管する仕組みになっているため、金現物を受け取る必要はありません。電話やインターネットを通じて簡単に購入できるのが一般的です。
金の所有権を購入して証書を受け取るのが基本的な仕組みで、金の盗難リスクなども気にせずに気軽に金投資ができる方法です。
金をスポット購入するメリット

金はスポット購入をするとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここではスポット購入をする魅力を解説します。
好きなタイミングで購入できる
スポット購入は金を買いたいと思ったタイミングで手に入れられるのがメリットです。
純金積立のように買うタイミングをスケジュールして定期的に購入すると、たまたま金相場が高い日に買ってしまう場合もあります。
スポット購入では金相場を見て安いタイミングを狙って購入できます。また、ボーナスや退職金が出て大きな資金ができたときにもまとめて投資できる方法です。
金相場を把握していれば利益を出しやすい
金相場をよく理解している人なら、金をスポット購入すると利益を出しやすくなります。
金相場は刻々と変動しています。購入時には業者が購入価格を提示しているので、相場との兼ね合いを考えて購入可能です。金価格が上がると予想されるタイミングで購入すれば、すぐに売って利益にできる可能性があります。逆に金相場が下がるときには買わない判断もできます。
金相場の変動を生かして投資利益を出すには便利な方法です。
購入方法の選択肢が多い
スポット購入は買い方が豊富なので投資の目的や戦略に応じて選べるメリットがあります。
金地金を手元に置いて愛でたいなら地金の直接購入が良いでしょう。少額から自由に売買をして資産形成をしたいならプール共有型金資産がおすすめです。積立投資を基本にしてスポット購入もしたいというニーズにも純金積立なら応えてくれます。
複数の方法を組み合わせることも可能です。
金をスポット購入するデメリット

金のスポット購入はデメリットもあるので、純金積立などの他の方法を選んだ方が良い場合もあります。スポット購入をするときの注意点を押さえておきましょう。
買うタイミングを見極めなければならない
スポット購入は購入のタイミングを自分でいつも見極めなければなりません。たまたま高いタイミングで買ってしまって損をする可能性もあります。損切りする覚悟も持って売買することが重要です。
ただ、スポット購入でも定期的に購入して積立をすればドルコスト平均法によるリスク分散ができます。
少額でも購入できるプール共有型金資産なら金の積立投資をしやすいでしょう。
一度に購入できる金額が大きい場合が多い
スポット購入では一度にまとまった金額の資金が必要な場合があります。
純金積立やプール共有型金資産なら1,000円や1万円から購入できるので少額投資にも対応可能です。しかし、金現物の購入では500グラムまたは1キログラム単位が原則なので、1グラム13,000円なら500グラムでも650万円が必要です。
まとまった資金がないと買えないでしょう。
購入するときに手数料がかかることがある
スポット購入では購入時に手数料がかかる場合があります。
金地金のスポット購入をするときには購入代金に対して手数料の負担があることがあるので注意しましょう。
無料で購入できるのが原則の業者でも、500グラム未満の金地金を購入するときには手数料がかかるのが一般的です。プール共有型金資産もスプレッドがあって実質的に若干の手数料を支払うことになります。
金のスポット購入を成功させるコツ
金のスポット購入をして金投資を成功させるにはコツがあります。ここではスポット購入の方法を選ぶ際に重要なポイントを紹介します。
投資戦略に合わせて方法を選ぶ
金のスポット購入をするときには投資戦略に合わせて適切な方法を選ぶことが成功のコツです。
短期売買で利益を得るか、長期保有で資産を増やすかをよく考えて投資期間を決めましょう。
長期投資ならドルコスト平均法を生かして着実に積み立てられる純金積立か、プール共有型金資産がおすすめです。短期取引では売買をしやすいプール共有型金資産が適しています。
少額のスポット購入が可能なサービスを優先する
金のスポット購入では手数料をあまりかけずに少額から購入できると便利です。
金相場を見て上がりそうだと思ったときに、1kgの金地金を買うのは不安がある人もいるでしょう。1万円くらいから自由に購入金額を決められれば、相場や資金の状況に合わせて柔軟に金額を変えられます。
少額のスポット購入は純金積立やプール共有型金資産なら可能です。
売却を見越して流動性を重視する
金投資では金を購入して終わりではありません。最後には購入時よりも高い金額で売って資産を増やすことが重要です。
高く売れるタイミングを狙って売却できるように、流動性の高い方法を選ぶのがおすすめです。
売却注文を出したら業者が買い取ってくれるプール共有型金資産は流動性が高い方法です。純金積立でも売却に柔軟に対応している場合があります。
金地金の現物資産は買い手を見つけて取引契約をするのに時間がかかることがあるので注意が必要です。
まとめ
金のスポット購入はいつでも購入できるので、資産を増やしやすいタイミングに金を買えるのがメリットです。定期的に購入する純金積立と違って買うタイミングは自分で判断しなければなりませんが、プール共有型金資産なら少額でも買えるので積立もできます。
金のスポット購入は投資の自由度が高いのでおすすめです。プール共有型金資産は特に買い方も売り方も柔軟に選べるので、迷ったときにはプール共有型金資産を検討してみましょう。
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