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2024/01/26

実物資産と金融資産の違いは?現物のメリットと注意点を解説!

実物資産と金融資産の違いは?現物のメリットと注意点を解説!

資産には実物資産と金融資産があります。投資では金融資産がよく注目されていますが、証券会社などの機関投資家は実物資産も積極的に運用しています。

実物資産と金融資産ではどのような違いがあるのでしょうか。この記事では実物資産について説明した上で、現物としての実物資産を持つメリットと注意点を解説します。

今後の資産運用の方針を考える際のヒントとして活用してください。

実物資産とは

実物資産とはモノとして実物が存在する資産のことです。現物資産とも呼ばれています。

形がある資産であれば何でも実物資産に該当します。例えば、

  • 土地
  • 建物
  • バイク
  • 宝石
  • 貴金属

などが代表的です。

ただ、モノであればすべて実物資産というわけではありません。投資では資産価値が高いものが実物資産と言われます。
いくら以上の価値があれば資産と見なすかは具体的に境界線が引かれているわけはありません。

例えば、家具や家電などはアンティークや高級ブランドでなければ実物資産と言われることはありません。

ポイント
  • 高額の商品で普遍的な価値があるものが実物資産と認められています。

金融資産との違い

実物資産と金融資産はモノとしての価値があるかどうかが大きな違いです。実物資産はモノそのものに価値があります。

金融資産は

  • 預貯金
  • 株式
  • 債券
  • 投資信託
  • 生命保険
  • 小切手

などが代表例です。金融資産の価値はモノ自体にあるわけではありません。

例えば、社債を持っているときには企業に対して債権を持っていることが紙によって証明されています。しかし、その紙自体に価値があるわけではありません。

もしその企業が倒産したら債権を行使できなくなり、債券の価値は本当に紙切れになってしまうリスクがあります。株式や投資信託などの証券にも同じリスクがあります。

金融資産
  • 金融資産は価値が金融会社や国などによって定義されています。その価値を認める組織がなくなると金融資産は価値を失います。

実物資産
  • 実物資産は資産そのものに価値があり、組織が価値を定義しているわけではありません。世の中で需要があるモノであれば高い価値を持ちます。

実物資産の種類

実物資産として資産形成や投資の目的で用いられているモノは多くなってきました。ここでは運用可能な実物資産の種類を紹介します。

貴金属・宝石

貴金属や宝石は代表的な実物資産です。

  • プラチナ
  • パラジウム
  • ダイヤモンド
  • サファイヤ
  • ルビー
  • エメラルド
  • アレキサンドライト

などの貴金属や宝石が資産としてよく用いられています。

貴金属や宝石そのものではなく、アクセサリーやファッションアイテムの一部として保有しているケースも多い実物資産です。美しさや希少性を持っているため、不変の価値を持っていると言われている安全資産です。

高価値品・コレクション類

実物資産は買取店で高価買取をしているモノが該当します。高価値品やコレクション類は実物資産です。

例えば、

  • おもちゃ家具などのアンティーク
  • 絵画や陶芸品などの美術品
  • 記念コイン
  • 記念切手

などの希少価値があるものが該当します。

腕時計やバッグなどのブランド品やエラー切手や限定フィギュアなどのコレクターが好む非売品やレアアイテムも貴重な実物資産です。他にもウイスキーやワインなどの酒類や人気のあるクラシックカーなども実物資産になります。

人気によって価値が変動しやすい点に注意が必要ですが、希少価値を生かせると途方もないくらいの価値になることもある実物資産です。

不動産

土地やマンションなどの不動産も実物資産です。太陽光発電システムも近年では不動産の一部として取引されています。

不動産は国によって価値が評価されているのが特徴です。地域での需要と国による評価を受けて価値相場が変動する性質があります。

不動産は価値がもともと高く、大きな価値相場の変動が短期間で起こることはあまりありません。安定した資産として保有できます。

ただ、建物は経年劣化によって資産価値が低下するため、価値を維持するためのメンテナンス必要です。

ポイント
  • 長期的には価値が完全に失われる可能性もあるので保有期間に注意しなければならない実物資産です。

実物資産を保有するメリット

実物資産を持つとさまざまなメリットがあります。ここでは金融資産と比較して実物資産を保有する魅力を解説します。

インフレに強い

実物資産はモノとしての資産なのでインフレで価値が上がるのがメリットです。

貨幣や金融資産はインフレになると価値が下がるのが一般的なので、インフレ時に資産を大きくできます。

希少性と需要があれば価値が上がる

実物資産は希少価値があって需要もあれば価値が伸びていきます。アンティークが希少で高値で売買されているのは、手に入りにくいから欲しいという人がたくさんいるからです。

実物資産には希少性と需要の影響で大きく値上がりする可能性があります。

価値が失われるリスクが低い

実物資産はモノ自体に価値があるので、国などによって価値が定められている貨幣とは違って価値が失われるリスクが低いのがメリットです。

世界情勢が大きく変化したとしても価値のある資産を保持できます。

選択肢が広い

実物資産は貴金属や不動産などのさまざまな選択肢があります。

それぞれが固有の価値を持っているので、組み合わせて保有すると資産の安全性が高まります。

実物資産を保有するときの注意点

実物資産は金融資産に比べてあらゆる点で優れているわけではありません。実物資産を持つときのデメリットも押さえておきましょう。

デフレに弱い

実物資産はデフレになると金融資産に比べて価値が低くなるのがデメリットです。

モノと貨幣の相対価値は物価の変動によって変わるので、デフレになると相対的に資産が減ってしまいます。

流動性が低い

実物資産は買い手がいなくては売れず、売ってくれる相手がいなくては買えません。流動性が低いのが実物資産の注意点です。

デフレの兆しが見えたときに売りたいと思っても、買いたい人も少ないので売れずに困るケースがあります。流動性の高い実物資産を選ぶことは重要です。

インカムゲインがない

インカムゲインを得られないのは実物資産のデメリットです。

銀行預金でも0.01%くらいの年利でインカムゲインを得られます。しかし、実物資産は証券などとは違って、持っていても資産価値が自動的に追加されるわけではないので注意しましょう。

管理や保管の費用がかかる

実物資産はモノが失われるとすべてなくなります。

金融資産の場合には金融機関によって誰がいくらの資産を持っているかを管理している場合が多くなりました。

実物資産の場合には管理して盗難防止をしたり、倉庫業者に預けて保管してもらったりすることが必要です。金融機関や倉庫業者に委託すると費用がかかるのがデメリットになります。

まとめ

実物資産はモノとしての価値がある資産です。金融資産とは違ってモノ自体の普遍的な価値があり、インフレに強いメリットがあります。

ただ、デフレには弱く、流動性が低い点にも注意することが必要です。実物資産の管理方法も検討しなければ資産として維持することができません。

実物資産ではプール共有型金商品がおすすめです。金は安定して普遍的価値が認められていて、今後も価値が高まっていくと期待される資産です。

ポイント
  • プール共有型金資産ならいつでも購入も売却もできるので流動性が高く、購入した金は安全に管理してもらえることが前提になっています。

流動性が高くて管理しやすいため、プール共有型金資産は扱いやすい実物資産です。積極的な運用をしたい人にも、安全資産を確保したい人にメリットが大きいので活用してみてください。

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