2025/03/26
金投資の欠点は?デメリットの詳細と効果的な投資戦略を解説

金のインゴットや金貨などを購入して資産を運用する金投資は、投資家の間では人気があります。金には他の投資資産と比較するとユニークな魅力があるからです。
ただ、大きな資産を保有している投資家でも、全資産を金に投資することはありません。金投資には欠点があるからです。
この記事では金投資のデメリットを詳しくまとめました。どのような投資にも必ずデメリットがあります。金投資のデメリットを理解したうえで、効果的な投資戦略を立てて資産形成に金を活用しましょう。
目次
金投資の7つの欠点
金投資の欠点は7つあります。まずは他の投資と比較してどのようなデメリットがあるのかを詳しく確認しておきましょう。
金投資の欠点
※各項目をクリックするとそれぞれの項目冒頭へ移動します。
インカムゲインがない
金地金や金貨などを保有して投資をしてもインカムゲインがありません。
株式投資なら配当金、投資信託なら分配金、社債などの債券なら利子で収入を得られます。投資先の会社から株主へのリターンとして配当金を提供したり、出資や融資に対するリターンを受け取ったりできる仕組みになっている証券が多いからです。
しかし、金は保有していてもインカムゲインはありません。
金の値上がりを期待して、キャピタルゲインを狙う必要があります。
保管・管理にコストがかかる
金は保管や管理にコストがかかるのが欠点です。
金地金をリビングに飾ったり、金貨を財布に入れて持ち歩いたりして保管・管理をする方法もあります。しかし、金があると知られてしまうと、空き巣やスリに狙われる可能性が高くなります。
盗まれて大損しないためには、銀行の金庫や専門業者などに依頼して保管してもらうことが必要です。
預けている間は継続的にコストがかかってしまいます。
紛失すると全損になる
購入した金を紛失すると全損になるのがデメリットです。
電子的に取引をしている証券であれば、証券会社のデータベースから自分が特定の証券を所有していることを示してくれます。しかし、金の地金や金貨の場合には現物がなければ価値を証明できません。もし、金貨を旅行中に落としてしまったら、数万円を失います。
売買に時間がかかる
金は売買に時間がかかる場合が多いので、金の価値が上がったタイミングでタイムリーに売るのが難しいのが欠点です。
金の相場価格はリアルタイムで変化しています。ただ、多くの金地金業者や買取業者では、リアルタイムの価格ではなくその日の価格を決めて売買しています。
一時的に価格が高騰した瞬間に売りたいといったニーズに応えられない仕組みなのがデメリットです。
課税の仕組みが他の投資と違う
金は課税の仕組みが株式投資や投資信託などの他の投資とは違います。
株式投資などの証券会社を通しておこなう投資のほとんどは申告分離課税です。しかし、金投資では原則として売却時点で譲渡所得が発生し、給与所得などと合わせた金額に対して所得税が課されます。
課税の仕組みが他とは違うので、理解したうえで投資を始める必要があります。
現物の単価が高い
金地金の現物を購入して投資をすると単価が高いのがデメリットです。
一般的な金地金は1kgまたは500gに製錬されて地金に仕上げられています。1gが14,000円のタイミングで金地金を購入するには、700万円または1,400万円が必要です。
少額投資に対応している金投資もありますが、伝統的な方法では高額の資産がなければ投資できないのが欠点です。
手数料が高い
金投資は手数料が高い傾向があります。
金地金を購入するときには購入手数料がかかり、金地金を送付してもらうには送料を負担しなければなりません。少額の金投資をするために100gや10gなどの再製錬した金地金を購入するときには、製錬にコストがかかっているので購入手数料が高くなります。
手数料分もキャピタルゲインで利益を得なければならないので注意が必要です。
金投資の5つの魅力
金投資には欠点があっても多くの投資家が資産のポートフォリオに取り入れています。ここでは金投資に取り組む魅力を紹介します。
金投資の魅力
※各項目をクリックするとそれぞれの項目冒頭へ移動します。
安定して価値が伸びている
金は長い目で見ると安定して価値が伸びているのが魅力です。
短期的には相場が下がる場合もありますが、持ち続けていれば購入時よりも高い価格で売却できる可能性が高い資産です。
長期保有で資産を増やしたいなら金投資が適しています。
インフレで資産が増えやすい
インフレに強いのは金投資の魅力です。
物の価値が通貨に対して高くなったときには、金の価値も上がります。インフレのときには相対的に現金の価値が低くなります。
資産を金などのモノの資産にすると、インフレが起きたときに資産価値を上げられるのがメリットです。
他の投資と価値の動向が異なる
他の投資とは金投資は価値変化の動向が違うのが魅力です。
デフレで通貨の価値が上がったときには金の通貨に対する価値は下がりますが、株式などの通貨ベースの資産は価値が上がるので両方持っていれば相殺されます。
他の投資をしているときにはヘッジ資産として金の保有を検討しましょう。
投資方法の選択肢が多い
金投資は金の地金や金貨を購入する他にもさまざまな投資方法があります。
純金積立やプール共有型金資産で少額から現物投資をしたり、金相場に連動している金ETFなどの証券を利用したりできます。
自分にとって運用しやすい投資方法を選べるのがメリットです。
資産があれば誰でも運用できる
金投資は資産があれば誰でも運用を始められます。
金の購入や売却では審査は必要ありません。
本人確認書類があれば基本的に取引を開始できます。相続で資産を手に入れたときに金にして資産運用を始めるといったことも可能です。
金投資で重要な投資戦略の5つのポイント
金投資は他の投資との違いを考慮して、メリットを生かす投資戦略を立てて運用することが大切です。金投資での投資戦略で重要なポイントを押さえて、資産運用に活用していきましょう。
重要なポイント
※各項目をクリックするとそれぞれの項目冒頭へ移動します。
金投資の方法を比較検討する
金投資は複数の方法から選べるので、比較して決めることが大切です。投資方法によってメリット・デメリットが異なります。
例えば、現物なら安定した価値のある資産が手に入りますが、金ETFでは運用会社の運用方法によっては資産価値が下がる可能性もあります。
投資を始める時点で特徴を理解して、納得してから運用を始めましょう。
分散投資の一環として取り入れる
分散投資は資産を失うリスクを減らすのに有効な投資方法です。
例えば、特定の株式にまとめて投資すると、株価が下がったときに大損するリスクがあります。資産を分けて金を購入して保有していれば、株価が下がっても金が上がれば資産は全体として増える可能性があります。また、購入のタイミングをずらして分散投資をすることも可能です。
金は他の資産のリスクヘッジに使いやすいので、分散投資の一環として活用するのがおすすめです。
投資期間を考える
投資期間によって金投資の方法を検討するのも重要です。
短期投資で売買による利益を得たいなら、プール共有型金資産のようにいつでも売買できる投資方法を選ぶことが必要です。
長期投資で少額資金を少しずつ金資産にしたいなら純金積立が適しています。
投資期間のイメージに合わせて適切な方法を選んで利益を最大化しましょう。
税制を考慮して投資方法を決める
金投資の方法によって税制の適用に違いがあります。
金ETFは投資信託なので、申告分離課税が適用されます。
金の地金や金貨などの売買による投資によって得られた利益は譲渡所得になるのが一般的です。
投資の方法によって税率が変わります。また、売買のときに手数料や消費税などがかかる場合もあるので、取引にかかる費用を加味して投資方法を決めることが大切です。
売買の自由度が高い方法を選ぶ
売買の自由度が高いと、金が安いタイミングで購入し、高いタイミングで売却する運用ができます。また、病気や事故などですぐに現金が必要になったときにもすぐに売れると便利です。
プール共有型金資産のようにいつでも売買できるものもありますが、金ETFのように市場が開いている平日の昼間しか売買できないものもあります。
金投資をするときには売買できる時間も考慮して取引方法を選ぶのがおすすめです。
まとめ
金投資は金現物の管理が必要で、保有していてもインカムゲインがないなどのさまざまな欠点があります。ただ、他の投資商品にもデメリットがあるので、トータルバランスを考えて資産運用をすることが大切です。
金は安定して価値が高くなっていて、インフレに強いといった特徴があります。
株式や債券などとは違う動向を示す場合が多いので、安全資産として金をポートフォリオに入れるのがおすすめです。
金投資は税制の適用も異なるため、総合的に見て利益が大きくなるように金も投資の一つとして取り入れましょう。
\おすすめ金取引業者/