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2023/01/30

金が長期保有に適している理由とは

金が長期保有に適している理由とは

資産運用では金の長期保有をポートフォリオに盛り込むと安全性が高まります。

長期保有をする資産として金は適していると言われていますが、なぜなのかをご存知でしょうか。

この記事では金の長期保有が注目されている理由と、保有の際の注意点を解説します。金を今後保有していきたい方のためにおすすめの方法も紹介するので参考にしてください。

金による資産運用は長期保有が適している理由

長期的に運用するのに適している資産を探しているときには金がおすすめです。

金が長期保有に向いているのはなぜなのかを詳しく見ていきましょう。

長期スパンでは価値が上昇しているから

金は長期スパンで見ると価値が上昇しているので長期保有する資産として適しています。

金の世界における価格は主にロンドン市場で決まっています。金のドルに対する相対的な価値は市場価格から判断可能です。

1990年から10年ごとに平均価格、最高価格、最低価格を見ると以下のようになっています。

平均価格 最高価格 最低価格
1990年

383.59ドル

423.75ドル

345.85ドル

2000年

279.16ドル

316.60ドル

263.80ドル

2010年

1,225.60ドル

1426.00ドル

1,052.25ドル

2020年

1,769.59ドル

2067.15ドル

1,769.59ドル

1990年以前から金の価格は下落する傾向がありましたが、2001年には最安値の平均271.05ドルを記録した後、着実に相場が上がってきています。

1975年時点では平均161.60ドルだったことを考えると、2020年時点では10倍以上の価値になっていることがわかります。

2022年における平均価格は1,800.09ドルで、まだ価値が伸び続けている状況があるので長期視野で保有する資産として優れていると言えるでしょう。

短期投資では利幅が小さい場合が多いから

金を運用するときには短期保有があまり合理的ではありません。金は安定資産としてよく知られていて、相場価格の変動が大きくないからです。

金は通常時は小売価格で一日に数円~数十円くらいしか変動していません。金の産出量はコントロールされているため、大量に生産されて価格が下がることもあまりありません。

世界情勢が不安になったときには金が買われて価格が急騰するケースがあるのは確かです。しかし、それでも一日に動く金額はたかが知れていて、二倍や三倍になるようなことはありません。

金相場
金相場の変動

短期的には株式などに比べると変動幅が小さいので利幅が小さくなりがちです。資産形成を目的とするなら長期保有によって価値が上がるのをじっくりと待つのが合理的です。

金現物の価値は失われるリスクがないから

金現物は価値が失われるリスクがないのも長期保有に適している理由です。金属は錆びて価値が低下してしまうことがありますが、金は錆びない金属です。

金は空気中で酸化されることはなく、水に濡れたり、塩が付いたりしても変化することはありません。

長期的に保管したために変質して価値が失われることがないので、安心して保有し続けることができます。

金は太古の昔から貴重な金属として崇められてきた歴史もあります。ゴールドアクセサリーや金の腕時計などに憧れている人もいるでしょう。

宝飾品としての人気も評価も高いので、いつまでも資産価値が失われることがないと考えられます。

金を長期保有するときの注意点

金を資産として長期保有するときには注意しておきたいポイントがあります。

資産運用として考えるときには良し悪しがあるので、金の資産価値や相場の特徴について理解しておきましょう。

金融資産と違って利子はない

金は保有していても利子収入を得ることはできないので注意しましょう。

ゼロ金利の時代とはいえ、銀行に預金しているだけでも若干の利息が付きます。

しかし、金は現金を手元に持っているときと同じで利子が付くことはありません。

資産形成を目的として保有する場合には、価値が上がることを期待してじっと待つことが必要です。

保管リスクの対策が欠かせない

金は保管リスクがあるのが注意点です。金は現金と同様にスリや強盗、空き巣などによって盗まれるリスクがあります。

金を長期保有するときいは家庭用金庫に入れて鍵をかけたり、金庫サービスに預けたりして対策することが必要です。

株価との逆相関性がある

金の相場は株価と逆相関性があります。株価が上がったときには金の相場が下がるのが一般的な傾向です。

株価と金価格
株価 金価格

長期保有をしていると金の価格が突然下落してしまうシーンが必ずあります。経済が上向きになって株価が上がったのが原因のことが多いので、慌てる必要はありません。

落ち着いて待っていれば経済が安定してきて金相場も元の水準に近づいていきます。慌てずに落ち着いて長期保有を続けていれば、最終的には大きな資産形成になります。

金を長期保有するのにおすすめの方法

金を資産として長期保有するのにおすすめの方法が3つあります。

それぞれの特徴を端的に紹介するので、最も良い方法を選んで活用していきましょう。

金地金・金貨の保有

金を資産として保有する方法として最も基本なのが金地金や金貨の購入です。

金地金 金貨
特徴

資産価値が金と等価

金の相場と共にプレミアム価値も考慮する

リスク

金相場と為替レートの変動によるリスク

金相場と為替レートだけでなく、金貨の人気・希少性による変動リスク

安全度

高い
※金そのものの価値が変わらないため

低い
※人気や希少性によって価値が変動するため、金地金と比べると低い

少額投資

大口投資

×
※市場での流通量によって購入できる数量に限度があるため

金地金は金そのものを保有するので最も金の価値を生かせる方法です。

金貨の場合には希少性や流通などによって価値が変わる可能性がないわけではありませんが、金地金と同様に比較的安定した価値を保っています。

金地金は500gまたは1kgでの取引が世界標準で、少額取引をしようとすると手数料が大きくなります。

金貨は1枚から買えるので少額でも手に入れやすいのがメリットでしょう。

プール型金商品の運用

プール型金商品は金地金の所有権を手に入れる仕組みで、金の長期保有に適しています。

業者が金地金のプールを安全な金庫などに保管していて、利用者に所有権を切り分けて提供する仕組みなのがプール型金商品の特徴です。

プール型金商品では保管リスクを負うことがありません。少額から購入することが可能で、1万円程度から金の保有を始めることができます。

ルミゴールドの場合

購入代金レートによって変化します
最低購入金額¥10,000
最大購入金額¥2,000,000
手数料¥0(取引価格にスプレッドを内包)
保管料¥0
消費税¥0

また、プール型金商品は流動性が高く、買いたいときに購入し、売りたいときに売却することが可能です。定期的に購入して金資産を増やしていくのにも適しているのでおすすめです。

純金積立

純金積立は毎月一定額または一定数量の金地金を購入する契約をする方法です。金地金業者や銀行などが取り扱っています。

時間的な分散投資になるので、高いタイミングでまとめて買ってしまって価値が上がらないというトラブルが起こりにくいのが魅力です。

ただ、購入手数料が大きく、年会費や金の保管手数料などもかかる場合があるので長期保有に必ずしも適しているわけではありません。

毎月必ず購入する仕組みになっているため、簡単に金資産を増やしていきたい人に向いています。

まとめ

金は現物としての安定した価値があり、長期的に見ると価値が上がっているのが特徴です。長期保有をすれば資産を増やせる可能性が高いでしょう。

金の現物は金地金や金貨として持つこともできますが、プール型金商品として手に入れることも可能です。

地金や金貨に比べて少額から購入可能で、純金積立に比べて売買の自由度が高い魅力があります。

金の長期保有によって資産を守っていきたいならプール型金商品を活用してみてください。

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